ヲタクの何が悪い!

 まあ時間はあっさり過ぎちゃう訳で。昼ご飯を5分で食べて屋上に向かった。屋上はあまり人気がない。冬は寒いし夏は暑い。春秋はプランターとか置いてあって虫が沢山。だからサボるには持ってこいらしい。友達が言ってた。

 少しひんやりしたドアノブをゆっくり回しギィ、と重いドアを開けた。ぶわりと風が吹いていて、髪の毛がぐしゃぐしゃになるのは本当に一瞬だった。


「やあ、待ってたよ」

 私は開いた口が塞がらなかった。なんだそのマヌケヅラって言われてハッと我にかえる。

「た、た…っ、小鳥遊クン!」

 私を待っていたのはあの愛しの小鳥遊クンでした。

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