あの時の約束
「えっ」
「二十歳の時に両思いだったら付き合うんだ。あぁ…俺教室に戻るね」
「うん」



「真衣約束て何?佳龍との約束なんでしょ?」
「それ、今言わなきゃダメ?」
「うん」
「二十歳の約束教えて。誰にも言わない」
「二十歳の時両思いだったら付き合おう」
「えっ」
「誰にも言わないでね」そう言って立ち去った。
「ど言うこと?」


「佳龍一緒に帰ろ!」
「うん」

「あ、雪が降ってる!」
「本当だ!」
「初雪だね!」
「そうだね。それに綺麗」
「うん」
「積もるかなぁ?」
「さぁ積もると良いね!」
「うん」
「傘ないね!傘無かったら濡れるね」
「そうだね!」
「傘借りに行こ!」
「うん」


「良かったね二本あって」
「うん」
「あのさぁ…」
「良いな。傘があって」
「村山さん」
「入る?」
「えっ良いよ。一緒に帰ってる邪魔になるし」
「別に邪魔じゃあ無いよ」
「原田、傘貸して」
「えっうん」と言って渡した。
「ありがとう。じゃあ又明日」
「うん」
立ち去った。
「てか濡れるよ。どうするの?」
「じゃあこうする」と言って真衣の傘に入った。
「えっ」
「これで濡れ無い」
「そうだね。でも…」
「恥ずかしいの?」
「それもそうだし、この状況て相合い傘でしょう。だから周りからカップルに思われるよ」
「そうなったらなちゃおかな」
「えっ」
「カップルに」
「えっー」
「冗談だん!冗談だん!」
「えー酷い冗談言うなんて」
「ごめん、ごめん」
「もー」
「そう思われたら、誤解を解いたら良いんだよ」
「噂て結構長引くらしいよ」
「ほっと居たら大丈夫」
「そうかな…」
「あっ相合い傘してる。ヒューヒュー」
「怜時辞めてよ!」
「真衣と原田やんけ。イチャイチャすんなよ」
「イチャイチャして無い!」
「相合い傘だし、こんなにもくついてるやん」
「だからそんなちゃうて」
「相合い傘やからなに去れるか判らんで」
「なやだからそんなちゃうし」
「そっか!じゃあな」
「うん」

「で先何か言いかけてたけど何?」
「何だたけ?忘れちゃた!」
「そっか思い出したら教えて」
「うん」
教えてるけど聞き難い。
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