あの時の約束
「吉沢さんて大人しくし優しくて可愛い。そして太陽の様に輝く笑顔」
「何なの?」
「一つ聞いて良い?二人て付き合ってるの?」

『付き合ってません』
「じゃあ相手の事どう思ってるの?」
『特別な存在です』
「えっ…それて付き合ってるて事じゃあ」
『付き合ってません。だけど特別な存在です』

「実習生の人吉沢さんの話ばっかりでつまんない」
「うんうん」


「はぁ…。疲れた。実習生の人達がずっと話て来て佳龍と喋れ無い」
「真衣大丈夫?」
「まぁまぁ」
「武田さん、真衣事好きやって」
「絶対そうやって。なぁ」
「真衣の話ばかりするし佳龍と話てる時いつも入ってくるんだよ」
「絶対嫌。年上と付き合うなんて同級生が良いもん」
「でもあり得ない。大学生の実習生が高校生と付き合うなんて」
「一様先生として見られてるもんね」


「真衣の初恋の人の話聞かせて」
「初恋の人て誰?」
「小学校四年生の時が初恋。相手は体育の先生!当時先生は二十五歳」
「名前は?」
「石本先生」
「えっ吉沢さんて○□小学校の卒業生?」
「そうですけど何か?」
「実は石本先生て僕のお兄さんなんだ」
「名字違うよ」
「お兄さんは結婚なさってるよ」
「えー」
「真衣知らなかったの?」
「うん」
うちの初恋の人が実習生のお兄さんやったなんて知らなかった。


「あり得ないよね。真衣初恋の人の弟が実習生の人て」
「でも今よく見たら似てる」
「マジで?」
「うん。何処かなつかし感じしてたの!」


「今日でさようならだね」
「吉沢さん良かったらアドレス交換しょ」
「ごめんなさい!うちは交換したく無いんで!」
「そっか残念」
「でわさよなら武田さん」
「うん」


「ヤバくない?アドレス聞くとか」
「うんうん」


数日後
「真衣トイレ行って来るから待ってて」
「うん」

「あ」
あの人誰?こち見てる…あの目怖い。
「吉沢さん」
「嫌」真衣は走り出した。
「ちょっと待ってよ。吉沢さん」追いかけた。
「嫌嫌嫌嫌来ないで」
なんで名前知ってるの?ますます怖い。助けて。誰か助けて。
なんで追いかけて来るの?
来ないで、来ないで。
近づかないで。

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