あの時の約束
「卒業まで二週間だね」
「そうだね」
「このメンバ思い作るのも後二週間」
「このメンバでタイムカプセルやろうよ」
「タイムカプセルなんで?」
「また皆が再開出来る為かな〜」
「なるほど!」
「決まった年に取りに来る」
「じゃあ二十歳の時なんてどう?」
「良いね」
「でも早く無い?」
「そうかな?」
「私はニ十五歳が良いかな」
「中途半端だよ!三十歳にしょう?」
「そうしょう」
「手紙書こうよ!」
「えっ」
「十ニ年後の自分に宛てて書くの」
「良いね。三十歳のいつ取りに行く?」
「皆が三十歳になってからが良い」
「そうだね。じゃあ四月一日にしょう」
「良いね」
「先生」
「先生も協力しちゃうよ」
「やった」
「じゃあ先生も書きましょ」
「えっ」
「未来の自分に宛てて書く手紙です」
「何か面白そうだから書くわ」
「便箋持ってるから皆書いて」
「オーケー」

[三十歳の真衣へ
三十歳の真衣は小説家になっていますか?
ドラマや映画化しましたか?

佳龍の事今でも好きですか?
佳龍との約束守れていますか?
守れて居ないならこれからなんですね♪

三十歳の真衣は幸せですか?人生やり直して幸せですか?
十八歳の私は幸せです。

幸せな気持ちがずっと続くと良いです。
これからも頑張ってください。
十八歳の真衣より]

[三十歳の佳龍へ
三十歳の佳龍は俳優になっていますか?
真衣の小説を演じましたか?

真衣の事今でも好きですか?
約束守れていますか?
守れて居ないならこれからなんですね。

三十歳の佳龍は幸せですか?
人生をやり直して幸せですか?
これからも楽しんでください
十八歳の佳龍より]


「皆書けた?」
「書けたよ」
「明日、宝物を一つ持って来てー。タイムカプセルに居れるから」
「オーケー」

次の日
「真衣の宝物は何?」
「宝物かー。私はこの写真かな〜」
「どうして?」
「それはタイムカプセルを取る時まで秘密だよ〜」
「えー」
「宝物は三十歳の時まで秘密!」
「言っちゃダメだし見せちゃダメだよ〜」
「そうだね」

「この缶に入れてー」
『はーい』

「放課後埋めよう」
『おー』
「楽しみだね!」
「そうだね」
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