あの時の約束
「タイムカプセル埋めるなんて久し振りだなー」
「私も」
「私は初めてだよ」
「真衣そうなの?」
「うん」
「俺も初めてだよ〜♪」
「佳龍も?」
「そうだよ。俺の所はそんなのやって無いんだ」
「私の所も無かった」
「えー珍しい」
「そうかな…」

放課後!

「埋めに行こう」
『うん』

「ここに埋めるよ!」
「なんでここなの?」
「ここは私の大切な場所だから」
「先生も大切な場所か〜」
「私も大切な場所だよ。ここで大切な人と出会った場所だから」
「俺も大切な人と出会った」
「私は今の友達と出会った場所」
「友達とゲームの話した」
「真衣は?」
「前付き合っていた人と初めてキスした場所」
「えっ〜。誰?」
「秘密だよ〜♪いつか教えてあげる」
「えー」
「俺も好きな人とキスした場所」
「佳龍も?」
「皆の大切な場所なんだ」
「掘るよ」
「うん」
「この位かな〜」
「良いと思うわ」
「穴に入れるよ〜♪」
「オーケー」
「埋めよう」

「埋め終わった」
「そうだね」
「そこの木に集まって」
「埋めた所から近いよね」
「そうだねこの木を目印にしよう」
「良いね。迷わないね」
「そうだね」
「楽しかった。高校生活」
「私も楽しかった。昔の自分から変わる事が出来た」
「俺も変われた」
『それは同じ俺達も変われた』
『私も変わった。たぶん』
「先生も自分に自信を持つ事が出来た。皆のおかげだわ。ありがとう」
「先生ありがとう」
『先生ありがとう』
「私、先生に出会えて良かった」
「俺も出会えて良かった」
「先生なんて綺麗事ばっかり言うて思っていた」
「でも違った。先生は…真正面からぶつかってくれた」
「辛い時、悲しい時相談に乗ってくれた」
「ありがとう先生」
「ありがとう先生」
「先生ありがとう」
「先生ありがとう」

皆が「ありがとう」と言った。
一人一人が言った。
「先生こそありがとう。皆の先生で良かった」
「記念に皆で写真撮ろう」
「良いね」
「皆で撮ろう」
「集まって。この木に集合」
「そうやー集まろう」
「じゃあこの校長が写真撮ろう」
「やったー」
「校長先生ありがとう」
「副担呼ぼう。絵を書くのが好きな副担と厳しいけど優しい副担を」
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