雨、ときどきセンセイ。
夢のような現実
*
「ほんっとーに! 自己管理なってないんだから!」
そんな小言もぼんやりとしか頭に響かない。
頭と同じく、視界もぼんやり。
ふわふわとした思考。
だけど体は重苦しい。
ピピピピッと音が聞こえると、私より先にお母さんが体温計を抜き取った。
「ほらッ! 38度もある! もう〜……今日は寝てなさいよ!」
「こほっ」と弱々しく咳をして無言で頷く。
「お母さん、今日仕事だから。一人で大丈夫そう?」
「……ん」
「そう…でも何かあったら連絡してね。とりあえず食事もここ置いとくから。あと薬もね」
カタリ、とおかゆと水と薬が乗ったトレーを机に置いてお母さんは部屋を出て行った。
…頭がズキズキする。
熱のせいか、喉はカラカラ。
だけど起き上がる気力もなくて、目を閉じた。
眠たい。
これも熱のせいかな…。
でも、胸が苦しいのはきっと熱のせいじゃない。
目を閉じていても光を感じた。
きっと、今日は雲ひとつないくらいのいい天気なんだろう。
私が居ても居なくても、みんな変わらず今日という日を過ごしてるはず。
ああ。でも、みっちゃんと水越くらいはちょっと心配してメールでもくれるかな。
……センセイは、どうだろう。
少しは責任感じたりしてくれるのかな………ありえないか。
私はそれ以上考えるのをやめた。
そして、そのまま昨日のことを思い出さないように、と静かに眠りについた。
「ほんっとーに! 自己管理なってないんだから!」
そんな小言もぼんやりとしか頭に響かない。
頭と同じく、視界もぼんやり。
ふわふわとした思考。
だけど体は重苦しい。
ピピピピッと音が聞こえると、私より先にお母さんが体温計を抜き取った。
「ほらッ! 38度もある! もう〜……今日は寝てなさいよ!」
「こほっ」と弱々しく咳をして無言で頷く。
「お母さん、今日仕事だから。一人で大丈夫そう?」
「……ん」
「そう…でも何かあったら連絡してね。とりあえず食事もここ置いとくから。あと薬もね」
カタリ、とおかゆと水と薬が乗ったトレーを机に置いてお母さんは部屋を出て行った。
…頭がズキズキする。
熱のせいか、喉はカラカラ。
だけど起き上がる気力もなくて、目を閉じた。
眠たい。
これも熱のせいかな…。
でも、胸が苦しいのはきっと熱のせいじゃない。
目を閉じていても光を感じた。
きっと、今日は雲ひとつないくらいのいい天気なんだろう。
私が居ても居なくても、みんな変わらず今日という日を過ごしてるはず。
ああ。でも、みっちゃんと水越くらいはちょっと心配してメールでもくれるかな。
……センセイは、どうだろう。
少しは責任感じたりしてくれるのかな………ありえないか。
私はそれ以上考えるのをやめた。
そして、そのまま昨日のことを思い出さないように、と静かに眠りについた。