† of Pupil~瞳の魔力
僕は一二三さんと同じ境地にあるといっても過言じゃないだろうに、あまりにも僕と彼女の間には格差があると思った。
人とか、人外とか、異能とか、超常とか以前に、まさしく格の……いや核の違いが。
がじゃり。がじゃり。がじゃり。
一二三さんがまたお弁当の中身を咀嚼していく。
黒い物体はもう、弁当箱の半分もない。
すごい。
人食い鬼というのは、味覚も人間を凌駕してるんだろうか。
そんなつまんないことを思った。
思ったついでに、訊いてみた。
「ところで、どうしてそんなにアイツにこだわるの? なんか、アイツが人を襲うの、普通みたいに言ってるわりには突っかかるよね? アイツ、なにかあるの?」
がじゃり。がじゃり。がじゃり。
「……」
がじゃり。がじゃり。がじゃり。
「……」
がじゃり。がじゃり。がじゃり。
彼女の食事を観察しながら五分ほど待ってみたけど……
しっかりきっぱり、無視されたのだった。
人とか、人外とか、異能とか、超常とか以前に、まさしく格の……いや核の違いが。
がじゃり。がじゃり。がじゃり。
一二三さんがまたお弁当の中身を咀嚼していく。
黒い物体はもう、弁当箱の半分もない。
すごい。
人食い鬼というのは、味覚も人間を凌駕してるんだろうか。
そんなつまんないことを思った。
思ったついでに、訊いてみた。
「ところで、どうしてそんなにアイツにこだわるの? なんか、アイツが人を襲うの、普通みたいに言ってるわりには突っかかるよね? アイツ、なにかあるの?」
がじゃり。がじゃり。がじゃり。
「……」
がじゃり。がじゃり。がじゃり。
「……」
がじゃり。がじゃり。がじゃり。
彼女の食事を観察しながら五分ほど待ってみたけど……
しっかりきっぱり、無視されたのだった。