† of Pupil~瞳の魔力
それでは、と手を打ったデュオは、そのわずかな高みから下りた。真輝さんへ向く。
「とりあえずこのあと、形として教会の仕事をさせてもらうよ、風間さん。ほんとは、こんな私用で僕を呼び出してもらいたくはないんだけどね?」
「呼び出してもらった分だけ、ありがたく思ったらどうかしら。教会の評判も、悪いばかりじゃないと見せつけるチャンスでしょう」
「呼ばれても呼ばれなくても、やることは変わらないんだよ、僕達は」
思わず僕は、このあとって? と質問していた。
デュオがニヒルな笑みを見せる。それはとてもとても乾いた、温度のない笑み。
この時、思った。
純さんの笑顔がペルソナなら、デュオは、その姿事態がかりそめなんじゃないだろうか、と、大袈裟なことを。
「教会の仕事を知らないのかな、六条くん。こんなに荒れた校舎、人目についたらどうするんだい? それに……一昨日、そこの一二三くんが吹っ飛ばした教室の壁、だれが修復したと思うんだい?」
「あ……」
と僕。
「さらに言えば、まだ日も暮れて夜になったばかりだというのに、このひと気のなさ……君は気付かなかった?」
「あ……」
と、今度は香澄姉さん。
「とりあえずこのあと、形として教会の仕事をさせてもらうよ、風間さん。ほんとは、こんな私用で僕を呼び出してもらいたくはないんだけどね?」
「呼び出してもらった分だけ、ありがたく思ったらどうかしら。教会の評判も、悪いばかりじゃないと見せつけるチャンスでしょう」
「呼ばれても呼ばれなくても、やることは変わらないんだよ、僕達は」
思わず僕は、このあとって? と質問していた。
デュオがニヒルな笑みを見せる。それはとてもとても乾いた、温度のない笑み。
この時、思った。
純さんの笑顔がペルソナなら、デュオは、その姿事態がかりそめなんじゃないだろうか、と、大袈裟なことを。
「教会の仕事を知らないのかな、六条くん。こんなに荒れた校舎、人目についたらどうするんだい? それに……一昨日、そこの一二三くんが吹っ飛ばした教室の壁、だれが修復したと思うんだい?」
「あ……」
と僕。
「さらに言えば、まだ日も暮れて夜になったばかりだというのに、このひと気のなさ……君は気付かなかった?」
「あ……」
と、今度は香澄姉さん。