流れ星の夢
「では、指輪交換をしてください。」
玲汰は指輪を手にとって、あたしの左手をとった。
ゆっくりと、あたしの薬指にはめてくれた。
あたしも指輪を手にとって、玲汰の左手の薬指に指輪をはめた。
「本当に、玲汰が旦那さんになるんだね…」
「そうだな…奈乃華が俺のそばにいつでもいてくれるんだな…」
あたし達は、笑顔で前を向いた。
「それでは、誓いのキスを。」
あたしの、ベールを玲汰はめくった。
「綺麗だな…奈乃華。…愛してる。」
「ありがとう。玲汰、あなたに会えて良かった。…愛してる。」
あたし達はキスをした。
会場の人達からは、拍手が聞こえる。
きっと、両親は泣いてる。
あたし、玲汰に会えて良かった。