流れ星の夢


「では、指輪交換をしてください。」


玲汰は指輪を手にとって、あたしの左手をとった。


ゆっくりと、あたしの薬指にはめてくれた。


あたしも指輪を手にとって、玲汰の左手の薬指に指輪をはめた。


「本当に、玲汰が旦那さんになるんだね…」


「そうだな…奈乃華が俺のそばにいつでもいてくれるんだな…」



あたし達は、笑顔で前を向いた。



「それでは、誓いのキスを。」


あたしの、ベールを玲汰はめくった。


「綺麗だな…奈乃華。…愛してる。」


「ありがとう。玲汰、あなたに会えて良かった。…愛してる。」



あたし達はキスをした。


会場の人達からは、拍手が聞こえる。


きっと、両親は泣いてる。


あたし、玲汰に会えて良かった。


< 103 / 107 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop