流れ星の夢
「採血しますよ~。」
今日も病院に私はいる。
「だいぶ楽そうですね!良かった。」
「あぁ、はい。…じゃあ、ありがとうございました。」
ガラガラッ
私は、大嫌いな診察室を出た。
「雛雨奈乃華(ヒナサメナノカ)さん。どうぞ診察室へ。」
出て来てからすぐに呼ばれた。
「はい…」
「奈乃華さん。…今の所は、異常なしです。」
「でしょうね。ただし、今は。ですよね?」
「ええ…でも弱気にならないで。まだ可能性はあり…」
「もういいんです。では。」
私は再び診察室から逃げるように出てきた。