流れ星の夢
だけどね、神様は意地悪だ。
数日後、激しいめまいと頭痛に襲われた。
「奈乃華…奈乃華!大丈夫?どしたの?」
「頭……痛…い…」
「頭痛いの!?待って、今保健室の先生に言ってくるから!」
「大丈夫。藍は行って、先生呼んできて!あたしがついてるから。」
「分かった!よろしく!」
藍は保健室に走って行った。
「奈乃華!平気?横になる?」
「大丈夫だよ……」
「でもっ……」
「大丈夫だって。夕夏、あたしはいなくならないよ。落ち着いて。」
夕夏は最近あたしの学校に転校してきた。
両親に頼んで、同じ学校にすることで、あたしといる時間を増やしたかったそうだ。
「分かった……何か欲しいものがあれば、言って!」
「うん。大丈夫。それよりみんな見てるよ。」
クラスメートは何事か?とあたしたちの方をみている。みんなはあたしの事情を知らない為に、動揺しているようだ。
「奈乃華!」
そこへ、保健室の先生をつれた藍が戻ってきた。