流れ星の夢
誰もいなくなった病室にあたしは座り込んだ。
「玲汰…ごめんなさい。本当は一緒にいたいよ…」
でも、一緒にいられないよ。
あたしは脳腫瘍。
この事実は何物にも変わらない。
あたしが玲汰を引き止めたら、
玲汰はそばにいてくれるだろう。
だけど、それじゃだめなんだよ。…
それじゃ、玲汰はあたしの死を見なければいけない。
あたしが死ぬ所なんて見てほしくない。
見られるぐらいなら…新しい恋をしてほしいんだ…