流れ星の夢
「その事情はあたしには話したくない?…苦しい時は誰かに頼んな?じゃないと自分が壊れるよ。」
「先輩…」
先輩の言うとおりだ。
今までは自分の中で溜め込んでた。けど、苦しくってしょうがなかった。
先輩は微笑んで、あたしをみてくれている。
「先輩、あたし実は、もう長くないんです。」
「なにが?」
「あたしの命です。」
そう言った瞬間、先輩の顔が真剣な顔になった。
「あたし、脳に腫瘍があって…余命は今年の冬ぐらいで…。手術も成功率が低くて。あたしは彼氏と一緒にこれからもいたいと思うけど、彼氏にとってはあたしといないほうがいいんじゃないかって…」