流れ星の夢
一方的に電話を切ったあたしは病室へと戻り、ベッドに座った。
しばらくすると、玲汰がやってきた。
「奈乃華、どうしたんだよ?」
言おう、言わなきゃ。
「玲汰、昨日はごめん。」
玲汰は驚いた顔をした。
あたしは無視して、話を続けた。
「あたし、玲汰と一緒にいないほうが、玲汰にとってわ良いことだと思ってた。だけど、…あたしは玲汰が大好き。引き止めたらダメだとしても、引き留めてしまう。」
「…。」
「あたしは、今を一生懸命に生きていく事に決めたの。だから…近くで支えて欲しいの。…玲汰、ダメかな。」