流れ星の夢


あたしが落ち着くと、玲汰はあたしの両親に向かって話し出した。


「俺、奈乃華と結婚します。娘さんを下さい!」



あたしの両親は驚きを隠せないようだったが、すぐに穏やかな笑顔になった。


「奈乃華はいつも玲汰くんのことを話していたわ…奈乃華がそれを望むなら、こちらこそ、お願いするわ!」



ありがとう…お母さん。


「式は11月30日になったから。あたしの先輩が誕生日プレゼントだからって色々やってくれて…」



あたしの両親は病室内にいた先輩を見て、言った。


「娘の為にありがとう。」


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