流れ星の夢


先輩は照れた様子で、言った。


「いえいえ、あたしが今奈乃華にしてあげられる事はこの位しかないですから!」


「みんな…感謝してます。ありがとう…」


あたしは、素直な気持ちを伝えた。


みんな、笑顔になってくれた。


神様、お願いします。


どうか、もう少しだけ…もう少しだけだから、生きさせて下さい。


みんなの笑顔を見てから逝きます。


だから…もう少しだけ、あたしに時間を下さい。


そう、心の中で、願った。



この思いは届くのだろうか…


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