向日葵の笑顔






「…………。」


そのまま八城くんは黙って私をガン見している


「……なに?」


その視線に耐えきれなかった私は眉をひそめ言った


「わりぃ…なんか反応が新鮮つーか初めてつーか」


…?よく分からない人だ。そう首を傾げると察したのか


「いや他の女は、みんな俺に媚びた笑顔でまとわりつくんだ」


そりゃそんだけルックス良かったら当たり前だろうなぁ…


「優しくしてくれる…けど、毎日すぎてうんざりした俺が少し冷たくあしらうと態度が一変する」


「顔だけの男、性格は悪い、ガッカリ、ってさ…」


「女って結局はそうなんだよな…俺だって好きでこの顔で性格になった訳じゃないのに」



そう言った八城くんは悲しいそうな表情だった






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