居るはずの無い 人…。
『見ない方が いいわ。さぁ行きましょう』と切ない様な 悲しい声だった。

女性は 私に 見せなく無い様な 感じだった。


『でも…もしかしたら 怪我人が居るかも知れないんだよ?』と私は 答える。

女性は 黙ったままだ。

と言いながら 私たちは 喫茶店へ入って行った。
嫌 入らされたのだ。


何か 隠してると ここで 実感した。


すると。

喫茶店の戸が開いた。
入って来たのは 男性だった。

オドオドと した感じで 助けを求めてる感じだった。
叫んでるが 声が 聞こえない。
耳に入っては 来ない。
シーンとした 空気の中で 男性が 慌ただしく動き回っていた。
女性が 話しかけて来た。
『ここは 私とあなたの声しか 聞こえないの…』とニコッと笑う。


『…。 あの男性は 何を叫んでるの?』と私は 言う。


『いづれ 分かるわ!』と女性は言い 消えた。



そして 私も 金縛りにあった時みたいに 夢でも 見てるかの気持ちで 起きた。

それでも 夢にしては 生々しい。
現実にあってた様だ。
女性は いづれ分かると言っていた。

一体 何が 分かるのだろう?



そして その日は 帰りが 遅くなり あの喫茶店を通る事になったのだ。

いつ 見ても 使ってるとは 思われない。
物置小屋だ。




ものすごく 飛ばす車にすれ違い次の瞬間…
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