紙ヒコーキ〜初めての告白〜
俺らは他愛ない話を、授業1時間分してた。
途中、俺の嫌いな女が乗り込んできたりしたけど、懍に抱きついて乗り切った。
抱きついちゃったけど…
大丈夫かな?
なんて抱きついた後に、ちょっと考えたりもした。
懍との時間は、あっという間に過ぎていって……俺らは自分のクラスに戻ったんだ。
それから……
学校で懍を見かけることが増えた。
なかなか目は合わない。
でも、友達と一緒に帰ろうと正門に向かう時…
ふと、校舎の窓を見るとそこには懍がいて…目が合った。
俺はちょっと嬉しくなって手を振った。
でも懍は呆然と俺のことを見てるだけ……
何で!!?
俺だって気づかなかったかな?
…とその場を後にした。
一方的に手を振ると……
虚しさが残る。
*