紙ヒコーキ〜初めての告白〜





それから少し経ったある日…


俺はタカヒロという友達が呼んでるってヒカルに言われて、数学資料室に行った。





…がそこにいたのは、タカヒロではなく俺の嫌いな女。


名前なんて知らない。


とにかくほぼ毎日付き合えって迫ってきてて…

はっきり言ってウザイ女。









「わ♪春が来てくれた♪ヒカルくん、ナイスじゃ〜ん♪」







ヒカルの野郎…

あとで絶対ただじゃおかねぇ










俺は頭ん中でめちゃくちゃキレてた。






俺は、この際はっきり言ってやろうと思ってドアを開けた目の前にある棚に寄りかかった。







『お前、しつこいよ。いい加減にしろって。』


「春があたしと付き合えばいんじゃ〜ん♪」


『俺、お前みたいなのに全然興味ないから。好きな子いるし。』


「それってこないだの子?」


『お前には関係ないでしょ。』








ドアの近くに立っていた女が、少し早歩きでこっちに向かってきた。







なんだ?









…と思った瞬間。


唇に柔らかいものが当たって、ドアが開いた。





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