紙ヒコーキ〜初めての告白〜
少し経ってから懍が口を開く。
「北村先輩…なんで昨日、あたしのこと追ってきたんですか?」
予想外な質問。
今、その理由を言ったら…
告白することになる。
とりあえず
『…内緒。』
と答えた。
「へ?」
と言った懍は口がパカッと開いている。
俺たちはすでに学校に着いていた。
昇降口で懍と別れる。
『じゃ、またな懍っ!』
「…はい。」
「しゅーんっ♪おはよっ♪」
『おはよー♪』
懍と別れると、クラスの女子が声かけてきた。
「ちょっと、春〜♪見たよ今♪あの1年生が彼女?♪」
『ちげーよ。…でも、そうなればいいなぁって思ってたりしなくもなかったり〜……へへ♪』
自分で言って照れてしまった。
あからさまにニヤけてしまい、クラスの女子にからかわれた。
*