紙ヒコーキ〜初めての告白〜
頭に当たった紙ヒコーキには
ずっとずっと好きでした
という文字が書かれていた。
正門付近で拾った紙ヒコーキには
北村先輩が好きです
の文字……
うちの学校には、たぶん他に北村はいない。
そしてこの紙ヒコーキの折り方を知ってるのは、俺と懍だけ……
俺は懍を探すために走りだした。
飛んできたってことは、まだ学校にいるんだよな!!?
『りーんっ!』
校舎の方に戻る途中でもう1つ紙ヒコーキを見つけた。
慌てて拾って走りながら開く。
これからもずっと
好きでいてもいいですか?
その文字を見て、俺の走るペースは上がった。
他にも落ちてないか…と校庭の方までぐるっと校舎を回って探しに行った。
『りーーーんっ!!!!!!』
校庭で部活をしている運動部に見られながらも懍を探す。
各教室がある校舎の前で息を整える為に足を止めた。
『りん?!どこにいんだ!?』
「ここです!!」
上から声がして見上げる。
*