紙ヒコーキ〜初めての告白〜
足を擦り剥いていた。
『うわ…痛そ……大丈夫?こっち座って。』
「すいません…」
中野ちゃんは申し訳なさそうにパイプ椅子に座った。
『ここに足乗せて?』
「はい。」
俺は手当て用の小さな台に、中野ちゃんの片足を乗せて、怪我の消毒を始めた。
ちょんちょんっと軽く消毒して、ガーゼを当ててテープで止めたらおしまい♪
『はい♪終わったよ!痛くなかった?』
「あっ、はい!大丈夫です!!ありがとうございました♪」
中野ちゃんの顔が赤くなっていた。
手当てしてる間も、心なしか見られていた気がする…
気のせいか?
救護テントを出て、競技に戻ってしまった中野ちゃんにはもう確認なんてできない……
*