紙ヒコーキ〜初めての告白〜
それから体育祭は、例年通り平和に終了――…
うちの中学は人数が多いから、あのテント下の一件以来、中野ちゃんを見かけることはできなかった。
もう1度だけでも話したくて…
『怪我は大丈夫?』
なあんてことを言って、会話をはずませようか…とか考えたりもしたけど――…
全く見つけられなかった。
そして俺はそれ以降、中野ちゃんとまた話すことはできないまま……
卒業した。
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