紙ヒコーキ〜初めての告白〜
高校
高校は地元の高校に入った。
もし、俺が後輩だったら…
中野ちゃんを追って進学ができたのに。
もし、中野ちゃんが遠くの学校に進学したら……きっと2度と会うことはなくなってしまうんだろう。
先輩は損だ…!!
そんなこと思いながら、俺は高校1年間を過ごしていった。
1年間の間に、やっぱり色んな子から告白された。
もう会うことはないと思っていても……やっぱり高校に好きな奴なんてできなかった。
そして、高校に入って2度目の春――…
うちの高校の入学式は、在校生も参加することになっていた。
入学式――…
体育館で新入生の名前が1人1人呼ばれていく…。
2クラス目に入って、半分くらい過ぎた時……
「なかの りん」
「はい!」
担任の先生にそう呼ばれて立ったのは――…
紛れもなく、あの中野ちゃんだった。
*