紙ヒコーキ〜初めての告白〜
まじで!!?
中野ちゃん…ここ受験したんだ……
やべー、
嬉しいっ!!♪
また中野ちゃんに会えて、俺はすごい嬉しかった!!
夏休みに近づいて……
授業中は暑さと闘いながら、クラスのみんなは黙々と机にむかう。
俺は普段から、あまりまともに授業を聞かない。
この日の授業も、紙ヒコーキを作るのに夢中だった。
「春、また紙ヒコーキ作ってんのかよ。」
隣の席に座るダチのヒカルが声をかけてきた。
『おう♪俺だけの紙ヒコーキ開発中なんだな〜♪』
俺は、新しいデザインの紙ヒコーキを作っていた。
シンプルな紙ヒコーキじゃなくて、ちょっと折るところを変えた特製紙ヒコーキ。
『でーきた♪』
出来上がったのは、シンプルな紙ヒコーキとさほど変わらない。
でも少しだけ羽の部分の形が違う。
俺だけの紙ヒコーキ♪
「きーたーむーらー?」
『ん?』
*