超人見知り女子、恋愛始めます
そんな空太君は、すごく輝いて見えた。


たくさんの友達に囲まれて、空太君は笑顔。周りにいる皆も笑顔。


劣等感や嫉妬よりは・・・憧れを持ってしまう。


これじゃ話しかけるなんてムリだ。

そう思って席に着こうとすると・・・


「おー、唯花おはよう!」


・・・ビビった。

慌てて振り向くと、空太君がこっちに手を振っていた。


「ぁ・・・お、はよ」

ボソっと返事をしてみた。

空太君は「ん!」とだけ言って、また人の輪に入っていく。


・・・というか、空太君が私に挨拶した時皆に注目されてた・・・恥ずかしい・・・
 

私がたとえ恥ずかしくても、周りの人からしたらなんてことはない。

ただ、空太君という人気者の人が平凡なクラスメイトの私におはようを言った。

それだけのことなんだ。






なのに私の心臓は、過去最高・・・うるさい。
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