ばあちゃんの方言集
すこし気分が
落ち着いて、
作業を再開しようと
庭木をみた。
一ヶ所だけ
ざっくりと
枝が無くなっている
ところがある。
私、『はは〜〜ん、
あの虫のせいで、
ここだけ
切りすぎたな。』
私は、ばあちゃんから
見えないように
そこの部分に切って
捨てるつもりだった
枝を上から積んだ。
私、
『……これなら、
気付くまい。』
と思いつつも、
どうかばあちゃんが
気づかぬうちに伸びて
と願う私だった。