世界中を敵にしても君だけは離さない
ローズは人族の女性としては至って平均的な身長だったが、レヴァルドの部屋に待機していた侍女は二人共、ローズの頭一つ分は大きい。
レヴァルドに関しては更に大きく、彼の胸にローズの頭があるかないかという所。
ローズは自分が小さな子供のように感じた。
「風呂に入れてやってくれ。それから体型に合う衣装を探し、金はいくら使っても構わん。衣装屋を呼んで身に付けるもの全て用意させる事を忘れるな。怪我の手当てが必要だから医者に見せるように。以上だ。終わったら報告に来い」
「畏まりました」
ローズは浴室へ連れて行かれて問答無用だと言わんばかりに身に付けているものを全てを片っ端から剥ぎ取られ、初めてぬ経験に酷く戸惑うのだが侍女側からすれば主から受けた仕事だ。ローズはされるがまま身を任せる事にした。