世界中を敵にしても君だけは離さない
目の前で安心しきった顔をして眠っているローズが可愛くて無意識のうちに口付けていたレヴァルド。
このままでは風邪をひくな…と思い、ローズを起こさないように優しく抱き抱えて寝台に寝かせた。
さて、これからどう動くか…。
ローズの事が何も分からないが、どうにかして手元に置きたい。
ローズの寝顔を見ながら考えて時折、美しい髪とふっくらとした愛らしい頬に触れてみると、優しく抱き締めたいという気持ちがある反面、思い切り壊してしまいたいという衝動にかられそうになる思いを必死に抑えた。
うたた寝だったのだろう、突然目を覚ましたローズに驚いてしまった。
「………あ、あれ……私………」
「目が覚めたか?」
「すみません!」