同棲生活~キープアウト!続編~
店から出てきた、お客さんがこっちを見ている。

優助があたしを泣かしているようにしか見えないよね。

「家まで送るよ」

優助があたしの手をひいて歩き始めた。

懐かしいな。この感じ。

「じゅりこ。道案内して」

「うん…」


優助と手をつないだまま、マンションの前についてしまった。


「ありがとう。送ってくれて」

「泣いてる女を1人で帰すわけにはいかないよ」

気がつくと、涙は止まっていた。

「優助。今日徒歩できたの?」

「あぁ。車検だったから。代車にガソリン入れるのもったいないから借りなかったんだよ」
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