ブサもさ男の正体!?
そんなこんなで

ひどいことになる前に帝が助けてくれた

放送が流れた夜


楓と電話した

「もしもし愛希?」

「うん?何?」

「今日大変だったね」

「そうだね、でもすぐに帝が何とかしてくれたよ」

「愛希、変な奴なんかに惚れられるんじゃないよ」

「変な奴ってたとえば・・・?」

「今日みたいなやつ」

「なるほど・・・」

「でも、愛希は惚れられたくて惚れられてるわけじゃないもんね」

「うん」

「愛希、」

「んー?」

「私に何か隠してることとかないよね?」

「たとえば?」

「過去のこととか」

「どういう?」

「ないならいいんだ」

「急にどうしたの?」

「いや、何でもない。じゃぁ、バイバイ」

「うん?また明日」


楓は何かスッキリしない感じみたいだ


何を私に聞きたいのかな?


もしも、聞きたいことが私の口から言いたくない事なら


あなたは無理やりにでも聞きますか?

それとも、聞かずに


すべて調べ上げますか?


お願いだから、楓


変なことには首を突っ込まないでね


あなたに迷惑なんかもうかけたくない


もう、誰かのつらい顔を見るのはいっぱい




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