ブサもさ男の正体!?
楓side

愛希に助けを求めたのに

愛希は秦に深く頭を下げてた

愛希はいつも他人ばっかり心配してる

他人のためなら本当に何でもするよね

そんな愛希のことを憧れてる

でもね、同時に助けたいとも思うんだよ

愛希はそんな容姿だから

いい奴にも悪い奴にも好かれるじゃん

でも、愛希は嫌な顔せず

いつも相手のことばっかり考えて

嫌だったら、嫌って突き放せばいいのに

だから、何回もしつこくつきまとわれるだよ

もぉ・・・。


秦「楓ー? 愛希と同じように考えてるね」

秦が私の目の前で私が気づいてるかどうか

手を振っていた

忘れてた、秦がいるんだっけ



楓「意味わからない」

秦「素直じゃないね~。愛希も素直じゃないけど

楓みたいにそんな感じの素直じゃないなら

苦労しないんだけどね・・・。

この意味わかるよね? 楓なら」


わかる。

愛希は素直そうに見えて

全然素直じゃない

いっつもどこかに隠し事してる感じ


秦「苦労が絶えないね、楓も」

楓「そうだね。でも、苦ではないよ(笑)多分」

秦「ハハッ(笑)多分ってそこ自信持たなきゃ」

楓「秦く・・・秦も大変じゃないの?」


あっぶな~!!

秦君って言ったらキスされちゃうんだよね

危ない、危ない


秦「そのまま、秦君って言えばよかったのにな~」

楓「嫌です」

秦「まぁ、大変だよ。愛希みたいにね」

楓「だろうね、私が何しようとしてるかわかってるみたいだし」

秦「全部はわかってないと思うけど、『帰る』だけだと

帝は思わなかったみたいだね」

楓「なんでかな?」

秦「さぁ・・・?帝に聞いた方が早いよ」

楓「教えてくれるの?秘密とかにしないの?」

秦「教えてくれるよこのくらい、逆に何で秘密にするのさ」

楓「帝王って秘密が多そう」

秦「そっか? 怖いと思った?」

楓「うんん。」

秦「強いね、俺はたまに自分が怖くなるけどね」

楓「・・・そっか」


二人で会話をしていると電柱に人影があった

いち早く気がついたのは秦だった


秦「楓、手でもつなぐ?」


一応、楓に悟られないように

でも、私は気がついていた

「大丈夫だよ」


電柱を通り過ぎようとした時に

「あれっー?今日は瓜いないの?

なによぉ~。くろちゃんが言うから来たのに」

後ろから気持ち悪い声がした

私が振り返ろうとすれば

秦が私をやんわりと背中に隠して

秦が振り返る


秦「あらやっだ~」

えっ? 秦そっち系・・・?!

てゆーか、知り合いですか!?

秦「なんでいるのっよ!」

すると相手からは

「なにコイツー! キャラかぶっちゃってるんだけど」

相手はそういうと

私の目の前に一瞬にして現れた

私がびっくりしていると

「あたしぃ~、ぴーちゃん」

・・・。

だから? えっ?

「以後、お見知りおきを」

そう言ってぴーちゃんと言う人は

暗闇に消えていった

最後はオネェ語じゃなかった

あの人きっと強い


秦「大丈夫か?つか、知り合い?」

楓「なわけあるか!誰があんな奴とつるむか!!」

秦「だよな」

楓「秦ってそっち系だったんだ」

秦「断じて違うぞ。一応、相手に合わせただけだ」

楓「大丈夫、私誰にも言わないから」

秦「いやっ!マジで!!違うって、なんだよその目!!」

楓「きゃーーー!!!」

秦「ちょ、おまっ 近所迷惑っっ!!」

私は秦から逃げて愛希の家に向かった

だけど、途中で捕まった

でも、秦はそのまま私のことを抱きかかえて

愛希の家まで走った

秦・・・。

足早すぎでしょ!!

勝てるわけない

end










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