ブサもさ男の正体!?
『ガチャ、バタッッッ!!!』

えっ? 何? 何? 何?

怖!? えっ、怖!?

私がリビングに入ってドアを閉めた瞬間に

玄関の方からものすごい音がした

リビングのドアを開けようとしたけど

誰かが私の手を引っ張って

私は後ろに跳んだ

そして、誰かが私のことを包み込んでくれた

私が後ろに跳んだのと同時に

勢いよくドアが開いた

きっと、あのまま

ドアの前にいたら

おでこに『ゴチッッーン☆』だったな

いや、ひっぱてくれた人に感謝

でも、こういう時に助けてくれる人は

いつも決まってて・・・。


帝「もっと、静かに来なさい」


ほらぁね、私の頭の上から

帝の声が聞こえる

いっつも、帝が助けてくれる


秦「いやぁ~ ゴメンゴメン」

私はこっそり、帝にお礼を言う

お礼を言えば、帝はすぐに私を解放して

ちょっと、さびしいなぁとか思っちゃったり

そういえば、帰ってきたんだ

今日はずいぶん早いなぁ


楓「みんな聞いてっ!あのね、秦が・・・モゴモゴ」


楓の声が途中で聞こえなくなった

秦がしゃべらせないように楓の口を手で覆っているからなんだけど


秦「コラァ、何言おうとしてんのかな?フフフ(笑)」


ぎこちない笑顔で笑ってる秦と無邪気に笑ってる楓

幸せそうでなにより(笑)


楓「みんなに報告を!!」

秦「何言おうとしてるのか俺にまず言いなさい」

楓「さっきのあった人の話」

秦「本当に?」

楓「本当に、別に秦がオネェ・・・ホゴッ」


また、秦が楓の口に手をやってしゃべるのを強制的にやめさせた


紅蓮「どぉーしたの?楓ちゃーん、詳しく聞かせて?」


紅蓮はそう言って、秦の手を羽交い締めした

秦は油断してた様で、あっさり捕まってしまった

琥珀が楓の手を引いて抱きしめて

耳元で何かしゃべてるみたいだった


秦「おいっ! 楓言ったら、チュー以上のことすっからな!」


羽交い締めされながら、変なこと言ってる人いるよ・・・。おぃ


琥珀「そんなこと、僕がさせませんよ」


おぉ! 三角関係か?


紅蓮「つか、秦と楓って付き合ってないんだろ? 

なのに、キスしたのか??」


おぉ~と、みんなが気になってることを


どストレートに聞いてくる奴がいます


帝「おい!」

『バシッ』

愛希「イタッ・・・。何すんのよぉ~~」

帝「そんな痛くないだろ、なんでお前解説してんだよ」

愛希「面白いから(笑)」

帝「・・・。」


なんか無言で返されたよー

なんでかなー?


『バシッ』


愛希「だから痛いつーの!」


無言で帝がはたいてきた


帝「心の声も出てる」

ありゃまぁ~

こりゃ、大変

どうしましょうか・・・?

帝「だから、出てるぞ」

愛希「ふぇぇえぇぇぇ!!!!!」

帝「うるせ、近所迷惑」

リビングにいたみんなが大爆笑

そしたら、だれかが

「愛希さん、さっきから何も言ってないですよ(笑)」

「だまされちゃだめですよ」














< 179 / 350 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop