ブサもさ男の正体!?
階段を上がると
おでこを抑えてしゃがんでいる
人影があった
近づくと
目に涙をためていた
流れないように
きっと、流したら
楓を悲しませるってわかってるからなんだろうな・・・・。
まぁ、もう泣いてるんだけどな
帝「愛希?」
俺が呼べば愛希はゆっくりこっちに顔を向ける
帝「大丈夫か?」
愛希はコクンとうなずくだけだった
帝「痛いか?ちょっと見せてな?」
愛希はゆっくり手をおでこから離した
そこには・・・・。
たんこぶがあった
そうだと思ったけどな
ぜってぇこれ痛いな
ちょっとだけ触ってみるか・・・?
いや、やめとくか
帝「立てる」
コクンと愛希はうなずくだけ
ん~
だっこしていくか
俺は愛希をだっこして
下に向かう
だっこしてる途中
愛希は何も抵抗しなかった
相当、痛かったんだな(笑)
リビングに入ると
楓は落ち着いたのか
ソファに座ってる
でも、秦が抱きしめてる
帝「おろすぞ・・・?」
また、愛希はうなずくだけ
楓「ごめん・・・。」
すると、愛希は満面の笑みで
愛希「いやぁ~、よけられなかったよ バスケ部エース失格だ」
楓「ふぇ・・・うわぁ~(泣)ごめん、ごめん」
愛希「大丈夫だって!! 楓のせいじゃないの!」
楓「だって・・・・。」
愛希「次言ったら怒るから」
そうやって、楓に笑いかける
「「「「おはよございます」」」」
みんなが起きてきた
帝「二階で手当てするか」
愛希「うん」
帝「台所借りていいか?」
愛希「うん?」
帝「秦、簡単な朝食つくってくれ」
秦「了解」
俺はもう一回愛希を抱きかかえて
二階に向かう
ベットに静かに下ろす
帝「大丈夫か?」
愛希「大丈夫(笑)」
帝「別に俺の前では無理して笑わなくてもいいじゃねぇか」
愛希「無理してないもん」
帝「してる」
愛希「してない」
帝「認めないんだったら、そのたんこぶ触るぞ!」
愛希「・・・ぃたいです」
帝「ほら」
愛希「強制じゃないか!!!!」
帝「うるせ、素直に認めないのが悪い」