ブサもさ男の正体!?

階段を上がると


おでこを抑えてしゃがんでいる


人影があった


近づくと


目に涙をためていた


流れないように



きっと、流したら


楓を悲しませるってわかってるからなんだろうな・・・・。


まぁ、もう泣いてるんだけどな



帝「愛希?」


俺が呼べば愛希はゆっくりこっちに顔を向ける



帝「大丈夫か?」


愛希はコクンとうなずくだけだった



帝「痛いか?ちょっと見せてな?」


愛希はゆっくり手をおでこから離した


そこには・・・・。


たんこぶがあった


そうだと思ったけどな


ぜってぇこれ痛いな


ちょっとだけ触ってみるか・・・?


いや、やめとくか



帝「立てる」


コクンと愛希はうなずくだけ



ん~


だっこしていくか


俺は愛希をだっこして


下に向かう


だっこしてる途中


愛希は何も抵抗しなかった


相当、痛かったんだな(笑)



リビングに入ると


楓は落ち着いたのか


ソファに座ってる


でも、秦が抱きしめてる


帝「おろすぞ・・・?」


また、愛希はうなずくだけ


楓「ごめん・・・。」


すると、愛希は満面の笑みで


愛希「いやぁ~、よけられなかったよ バスケ部エース失格だ」


楓「ふぇ・・・うわぁ~(泣)ごめん、ごめん」


愛希「大丈夫だって!! 楓のせいじゃないの!」


楓「だって・・・・。」


愛希「次言ったら怒るから」


そうやって、楓に笑いかける




「「「「おはよございます」」」」



みんなが起きてきた



帝「二階で手当てするか」


愛希「うん」


帝「台所借りていいか?」


愛希「うん?」


帝「秦、簡単な朝食つくってくれ」


秦「了解」


俺はもう一回愛希を抱きかかえて


二階に向かう


ベットに静かに下ろす


帝「大丈夫か?」


愛希「大丈夫(笑)」


帝「別に俺の前では無理して笑わなくてもいいじゃねぇか」


愛希「無理してないもん」


帝「してる」


愛希「してない」


帝「認めないんだったら、そのたんこぶ触るぞ!」


愛希「・・・ぃたいです」


帝「ほら」


愛希「強制じゃないか!!!!」


帝「うるせ、素直に認めないのが悪い」




< 196 / 350 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop