ブサもさ男の正体!?
帝「あっ、学校」


愛希「あっ!!」


帝「電車、あと何分?」


愛希「あと5分」


帝「こっから駅まで何分?」


愛希「10分くらいかな?」


帝「走るか」


愛希「それしかないね・・・。」


帝「あいつらは?」


愛希「隣の部屋にいると思うけど・・・?」


帝「よしっ。あいつら呼んでさっさと駅に行くぞ」


愛希「うん。ねぇ、帝」


帝「ん?」


愛希「本当にウィッグつけないの?」


帝「つけないの」


愛希「わかった」


帝「何だよそれだけかよ?」


愛希「それだけで悪かったね!!」




そうして、私たちは


秦と楓を呼んで駅に急いで向かうことにした


隣の部屋に入ると、二人は無言だった


でも、手だけはつないでた


一体どうしたんだろう・・・?


そういえば、私も帝とつないだままだった


きっと、帝は嫌だよね・・・。


私が手を放そうと握ってる力を弱めると


帝「手、つなぎたくない? 俺と」


愛希「えっ?だって」


帝はどうなの・・・?

それに今日ウィッグつけてないし

だから・・・・。


帝「まぁ、俺がつなぎたいから 今は我慢して」


『我慢なんてしてない』


『帝と手をつなぐと安心する』


そう、言いたいけど

恥ずかしくて言えないよ///


帝「秦と楓行くぞ!学校に」


秦は肩がビクッとなってこちらを振り返った

楓は下を向いたまま何も言わなかった



愛希「どうしたの・・・?」


秦「いや、何でもない・・・。」


愛希「楓?」


楓「秦の言うとおりだよ」


帝「おーい、時間ないから走るぞ」


秦「時間?」


帝「電車の」


秦と楓「あぁっ!!!」



急いで4人で玄関に向かう


そこでお母さんに会った


母「あらぁ~? まだいたの? みんないっちゃったわよ」


だよね・・・。


急いで靴を履いて玄関を出る


帝「間に合わないから・・・。

秦、楓をだっこして走れ」


秦「了解」


楓「えっ?」


帝「愛希のことは俺が抱っこするから」


愛希「えっ?」


帝「時間ないからつべこべいわない!

しゃ、マッハでいくからな」





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