ブサもさ男の正体!?
鬼ごっこが始まってから、30分くらいの時間がたった


愛希「まぁ~、このくらいだよね」


紅蓮「遊んでた割には早かったか?」


琥珀「さぁ?」


先生「お前たち・・。」


私たちは30分で学年全員+先生を捕まえた


帝「終わりですね、せんせ」


先生「くそぉ」


秦「余った時間どうするの・・・?」


帝「自由時間でいいんじゃないか?」


愛希「楓」


楓「何?」


愛希「木登りしよっ(笑)」


楓「子供かっ!あんたは(笑)」


愛希「いいやん~」


楓「わかった、わかった」


私と楓は涼しそうな木を上った


楓「気持ちいいね」


愛希「眠たくなってくる」


楓「やっぱり、子供だ(笑)」


愛希「うるさいな(笑)」


楓「子供(笑)」


そろそろ、気になってることを聞こうか


愛希「ねぇ、楓」


楓「ん?」


愛希「秦と何があった?」


楓「なんにもないよ」


嘘つけ


そう言ってる癖に顔が一瞬だけ


歪んだじゃん



愛希「嘘つくの下手だな(笑)」


楓「嘘じゃないよ」


愛希「何があったの?」


楓「まぁ、秦といろいろあったんだよ」


『秦』って言うだけで楓の顔は暗くなる


無理して笑ってる楓を見るのがつらい


愛希「そっか」


楓「さっきまで聞こうとしてたくせに、


急にきかなくなるとか気持ち悪いな(笑)」


愛希「だって、別に楓に無理して聞くほど

私は強くないもの。

さっきから、顔が泣きそうな顔するんだもの

それに、無理して笑うし

私は楓がそんな顔するくらいなら聞かない」



楓「あぁ、なんでそんなこと言うかな

今、涙腺緩いのに・・・。」


楓はそう言って静かに泣いた


しばらくすると、楓が口を開いた


楓「私ね、秦が好きなの」




うん




私は何も言わずただただ空を見上げる



楓「秦とキスした」


うえぇ!!


今びっくりして、楓の顔をガン見


楓「何そのびっくりした顔」


そりゃ、びっくりもするでしょ!


楓「それで、そんなことばっかり秦が

するから、秦も私のこと好きなのかな?


っておもったけど違ったみたい(笑)

私、自意識過剰(笑)」


また、悲しそうに笑う


楓「愛希、どうしたらいいと思う?」


私はやっと口を開く


愛希「そうだな、簡単なことじゃないけど

気持ちを伝えたらいいんじゃない」


楓「ホント、簡単じゃないのに」


愛希「でも、伝えない限りそこから前に進めない」


楓「・・・。」


愛希「失うのが怖いんでしょ?」


楓「・・・。」


愛希「今の関係を壊して、気まずくなるのが嫌なんでしょ?

恋愛したことないからよくわからないけど

でもね、楓

伝えない限り、相手には伝わらないんだよ」


楓「うん・・・。」


愛希「気まずくさせない。私が」


楓「愛希」


愛希「ん?」


楓がこっちを向いて・・・。


楓「ありがとう」


・・・。


こんちくしょぉぉぉ!!


こんなかわいい子を秦にあげたくない


嫁には絶対やらんぞぉぉ!!


楓「愛希は私のお父さんじゃないでしょ(笑)」

愛希「あらぁ、また 口に出てたか(笑)」

楓「出てた」






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