ブサもさ男の正体!?
帝side


愛希が楓を連れて木に登りに行った

きっと、おせっかいを焼くんだろう


俺も焼くかな



帝「秦」


秦「何?」


帝「屋上いこ」


秦「込み入った話か?」


俺は静かにうなずく


そして、秦と二人で屋上に行く


秦が屋上のドアを開けるとき


秦「ここ立ち入り禁止なんだけどな(笑)」とか

言いながら、開けてた


秦「話って何?」


帝「告白しないのか?」


秦「・・・誰に?」


帝「わかってるのにごまかすな」


秦「ごまかしたくもなるでしょうが、

そんなに超ストレートに聞かれたら」


帝「回りくどい話すんのはめんどくさいから」


秦「だと思った」


帝「で?」


秦「で?」


帝「しないのか?」


秦「したいね・・・できるなら」


秦の顔が一気に暗くなる


秦「ねぇ、帝」


帝「あ?」


秦「彼氏でもないのに・・・。

気持ちも伝えてないのに・・・・。






楓にキスしちゃった」




帝「バカなのか?」


秦「帝、言わないでよ


今、ずっげぇ後悔してる」


帝「それはどっちの後悔だ」


秦「どっちのって?」


帝「楓に悪いと思ってるけどしちゃった後悔なのか

楓としたことに後悔してるのか


どっちだ?」



秦「楓に悪いと思ってるけどしちゃった後悔でしょ!!

楓としちゃったことが後悔とか

どんな奴いたらただじゃおかない!」



帝「そんなに好きなら、告白したらどうだ?」


秦「出来ないって言ってるでしょうが!!」


帝「ちっさい男だな」


秦「うるさいな。

初めて大切だって思ったから大切にしたいんだよ」


帝「お前、今まで付き合った女大切じゃないって言いたいのか?」


秦「そんなわけじゃない。でも、無理して付き合った奴もいる」


帝「バカ」


秦「・・・うぅ」


帝「俺が思うに、今 お前が大切って言ってる人を

悲しませてるのは、お前だと思う」


秦「俺が悲しませてるって? 悲しませること一つもして・・・」


帝「本当にしてないって言えるか?

お前が今とってる その中途半端な行動が


一番 楓を傷つけてるんじゃないのか?」



秦「じゃ、どうしたら いいんだよ!!」


久しぶりに、秦が語尾を大きくした


秦が、語尾を大きくする時は

本当に困ってるとき・・・。



帝「どんな結果になっても、告白するべきだろ」


秦「きまずくなるのが・・「じゃぁ」


俺は秦の言葉を遮って話をする


帝「お前は、楓が他のやつと笑ってる姿見てつらくならないのか?」


秦「つらい」


帝「楓が他のやつと付き合う前に楓に気持ち伝えたほうがいいんじゃないのか?」


秦「・・・わかった 今言ってくる」


帝「あぁ、フラれたら慰めてやるよ」


秦「するまえから、そういうこと言うなよ」


帝「はいはい、いってらっしゃい」


秦「いってきます」


end
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