ブサもさ男の正体!?

帝「すいません。あのお話があるのですが」


雄太「なんだ？俺にか？」


帝「いえ、皆さんに」


「「「「どうぞ」」」」



『？』


私の頭にはハテナしか浮かばない


what?


なんで、みんなに話し何かあるの？



私は静かに帝の服の裾を引っ張る



帝がこっちを振り向いて


帝はこっちを向いて少し笑った


まるで・・・・



怖がってる子供を『大丈夫だよ』と安心させるように



そして、帝は少し息を吸ってから



帝「今、愛希さんは非常に大変なことになっています」



すると、さっきまでの穏やかな空気がいきなり


ピーンとなって、家族の顔つきがみんな変わった


『怖い』私の頭の片隅にそんな言葉が浮かんだ



すると、帝はそんな私の不安を悟ったように


私の手を服から離し、握ってくれた


頭の片隅にあった『怖い』というのは


少し、消えた気がした




雄太「帝、どういう意味だ」


帝「俺もいつからはわからないのですが、


愛希さんは誰かに目をつけられてるようで


その目をつけてるやつが、俺らを狙ってる


ビターのリーダーなんです


だから、すごく厄介で


俺たちはいいんです。


でも、愛希を巻き込みたくない


けれど　きっと


いえ、絶対


今の俺なら愛希をまきこんでしまう


だから、どうかお願いです


愛希から目をはなさないでください」



帝は、そういうと深く頭を下げた


『なんで？私のために・・・？』


私の頭の中にはそんなことが浮かんだ



帝「俺ができるだけ守ります


いつも、傍を離れずに守ります


ですが、どうしても　どうしても


守れないときは・・・・。


力を貸してください」



帝は深く頭を下げたままそういった


私の頬には冷たい何かが流れた


びっくりして、手でぬぐうと


それは、『涙』だった


一粒の雫が頬を濡らしたら

糸が切れたように


次から次へと


涙が頬を流れ落ちた


帝は頭をあげて私の方を見て


少し、びっくりしながら抱きしめられた


父「だいたいはわかった、でもまだ危ない状況ではないんだな？」


帝「はい、まだ大丈夫です」


母「手伝ってほしいことあったら何でも言いなさい」


帝「ありがとうございます」


竜哉「俺も、愛希のこと気にかける」


帝「サンキュ」


雄太「俺も詳しく調べてみる」


帝「雄太さんはいっぱいムチャをするのでやめてください」


そして、いつの間にか家族みんなが笑ってって


さっきまで張りつめた空間だったのが


嘘のように


にぎやかになっていた