ブサもさ男の正体!?
帝side
あれから連絡も何も愛希とは取れていない
雄太さんはカラ元気で見てるこっちがつらい
泣きたいなら泣けばいいのに
怒りがわいてんなら怒ればいいのに
あのあと、鈴宮家では家族会議が行われた
俺も参加した
そこで、竜哉とマシュマロにも話した
竜哉はそれを聞いた瞬間に
『心ここにあらず』になって
マシュマロは最初
目の焦点が合わなくなった
そのあと呼吸困難になったが
愛希のお父さんがゆっくりと息をさせて
なんとかなった
会議が終わった後
雄太さんと竜哉は部屋に戻っていた
俺は竜哉の部屋に向かった
部屋に入れば、竜哉がベットに座っていた
帝「竜哉」
俺が名前を呼べばこっちを向くだけで
何もしゃべらない
きっとしゃべれないんだろう
帝「竜哉、泣いていいんだぞ?」
竜哉は首を振るだけ
帝「竜哉、怒っていいんだぞ?」
また、竜哉は首を振るだけだった
すると、ドアが開いて
雄太さんが入ってきた
雄太さんは少し竜哉と話がしたいと言ったので
俺は席をはずした
何を話したかわからない
『学校が始まれば愛希が隣に座っていてくれる』
そんな淡い期待も持ったが
どんなに待っても愛希は来なかった
授業になんて集中できるわけないだろ
そう思って
窓を見たりしていると
ふと屋上が目に入った
ん? あそこに何か人影がある
なんだ?
目を凝らして見てみると
フードをかぶっているみたいだ
何してんだアイツ?
しばらく観察してると
フードをかぶったやつは
授業中はずっとこっちを見てるみたいだった
お昼になって、あいつの方を見てみると
何か食べようとしてる
だから、紅蓮と琥珀に頼んで
屋上に行ってもらった