俺様ヤンキーと切ない恋の途中で。



無駄にポジティブに生きてきた俺としては、ここで折れる気はさらさらねぇし、こうなっちまったら突き進むのみ。




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猿長遥斗から、アドレス聞いた
よろしくな!りさ!

木島元樹

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一応、打ってみた。何度も何度も読み直して、送信する覚悟を決める。




「…よっしゃ、送ってやらぁ」




ぐっと思いを込めて、送信ボタンを押すと、読み込みの画面が写った。



朝礼が終わったあとなのか、校舎がざわざわとし始めるけども、今の俺には届かない。



携帯だけに意識を固めて、ぐっと握りしめる。その携帯の画面には、送信しましたの文字。



…送ってしまった。



思わず、脱力してしまって、ベンチにだらりと横倒れになる。誰もいない屋上に、俺のため息が一つ。



きっと、返ってくることのないメールを、俺は待ち続けることになる。



そう思うと、覚悟して送ったものの、なんだか気が重い。



恋って、こんなもんなのか…?



恋というものを、したことがない俺からすれば、未知の感覚だった。


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