俺様ヤンキーと切ない恋の途中で。
りさが、俺が来たことを知っても、喜ぶとは思えない。
誰か来たことを知ったとしても、それが俺だとバレないんだったら、別にいい。
午後の屋上は、午前よりも日に雲がかかっていた。
「おーい、もっとーきくん!」
「なんで、遥斗いんだよ。
5限目始まったんじゃねぇのかよ」
ひょこっと、遥斗が姿を表した。
相変わらず、カラフルな服装は、変わらないまま。
「ザボり!ザーボーり!」
「はぁ?」
珍しい遥斗が、授業ザボるなんて…。正直、意外だと思った。