俺様ヤンキーと切ない恋の途中で。
姉ちゃんの部屋は、女のわりにはシンプルで殺風景。
服をしまうタンスに、ソファーとベット。暇潰しのための、雑誌とテレビ。
ただ、それだけがおいてある。
俺は、姉ちゃんのソファーに腰かけた。すると、姉ちゃんは俺の隣に座って、話を切り出した。
「嫌なら、言わなくていいけどさ…
吐いちゃうと楽になるよ?」
少し考えた末、姉ちゃんなら、言っても
いいと思った。
大雑把で、さばさばしているけど、約束ごとや大切なことは、必ず誰にも言わないで、隠していてくれる。
俺は姉ちゃんを信用している。だからこそ、姉ちゃんには、言ってもいいと思えた。