あなたと見る月~新撰組~(編集中)
2.新たな日常と非日常
……………………………。
そろそろ起きる時間のようだ。
私がここへ来て1週間が経った。
1週間は長いようでとても短い。
私はその短い1週間でここの暮らしに順応してしまった。
例えば、朝は目覚ましが無くても大体同じ時間に起きるとか斎藤と同室でも気にしなくなったとか。
とりあえず、私は江戸時代でもやっていけるようだ。
……………。
順応なんてしなくても良かったのに…。
はぁ…………。
私は大きなため息をついた。
斎「………んっ……」
!?
…………………………。
びっくりした…。
起こしてしまったのかと思った。
とにかく、順応してしまったのはしょうがない。
ちなみに私は一番隊所属の上に副長補佐に任命されてしまった。
歴史に残るような役職はやめてほしかった…
クソ土方めっ。
これからネチネチといじってやる。
私はそんなことを考えながら、斎藤を起こさないように、布団を片付け自分の竹刀を持って部屋を出た。