ナミダ星
そんな、ある日だった。


飼っていた金魚が死んで泣いていた、私の元に夜だというのに尋くんがやって来て……。



「…きっと沙世の金魚は、お空で元気に泳いでるよ。だから泣かないで…。」


「やだ!沙世の金魚〜〜。」


そうやって、泣きじゃくる私に向かって尋くんが…。


「沙世が淋しくないように…僕が一緒にいるから!だから泣かないでよ〜」


と慰めていたはずの、尋くんまでもが泣き出した。




……すると。


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