ナミダ星
その時だった……。



−−…プルル♪♪−−−


いきなり鳴りだした携帯にビックリしながら手に取った。


着信は、尋くんからだった。


「はい。もしもし…尋くん??」



「うん…分かった。今から外に出るから」



話しの内容は、尋くんが近くにある公園で待っているから…ということだった。


私は慌てて、家を飛び出し公園へと向かった。


暗闇のなか夜空に浮かぶ月……と幾つもの星たちが公園のベンチに座っている尋くんを照らしだす。



私は少しずつ、歩みを進めて尋くんへ近付く。


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