ナミダ星
「……尋くん」


私は尋くんの隣に座り、夜空を見上げた。



今まで黙り込んでいた、尋くんが喋べり始めた。





「……俺、昔から沙世が好きだったんだ」


突然の告白に驚いた私は、ベンチから転げ落ちそうになった。



…あのキスといい。


…この告白といい。


尋くんの変貌ぶりに、私は驚きを隠せなかった。



「マジで、どうしちゃったの、なんか変だよ尋くん」


私の言葉に反応を示した尋くんは………。


「俺らが小さい時のこと、覚えてる??俺言ったよね…沙世の側に居るって!」


……???


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