ordinary
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私の朝はチョコレートを一欠片食べることから始まる。

朝起きたてでベッドの中でチョコを食べるなんて、きっと体に悪いことだろう。

だが人間、日課というものはなかなかやめられないものなのである。

こんなに言った後でおかしいが別にチョコではいけないというわけではない。

スルメであれポテチであれ野菜であれなんだっていい。

チョコにはちょっとした思い出がある。

そして、ただただ

「個人的にチョコレートがめちゃくちゃ好きなんです。」

おっと。

こんな詳しく私の朝を説明している暇はないのでした。

母親が起きてくれないせいで自分で朝ごはんを作り、学校の支度をしなければならない。

「なんて親だ」

なんて呟きながら食パンをむさぼる。

歯磨きをして、洗顔をして、もう一度自分の部屋に戻る。

弁当の用意はさすがにできないのでしぶしぶ親を起こす。

しかしどうにも私はギリギリの生活が好きらしく他の人にかまっている時間なんて実はない。

6:40に起きて7:10に家を出る。

家から駅まで余裕で行こうと思ったら、20分前に家を出なくてはならない。

つまり7:05である。

7:10だと競歩。

7:15だともう全力疾走だ。

なにせ歩きなもんで。

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