感想ノート

君がくれた詩 ひろ助/著

  • 正直に言います。作者は恋愛をしたことがありません。もちろん、人を好きになったことはあります。一目惚れなんか数えきれないほどあります。
    でも、全部想いを伝えられず片想いで終わってしまうのです。
    この時点で「そんな人が書いた恋愛小説なんか興味ない。どうせ単なるキモい妄想でしょ」そう思われるのがもっともかと僕自身も思っています。
    実際にこの作品を読んだ方からはありきたりな題材を扱っていて内容もベタだと言われました。でも、その中でもここは良い(作中のあるシーン)と褒めていただいた時はそのコメントがどれほど身に染みて嬉しかったか。
    小説の中でもケータイ小説はほとんどが恋愛小説であることは自明ですが、その中でオリジナリティに溢れる作品を書くのは至難の技だと思います。ただ単に文才があるだけではだめです。やはり、読者を惹き付ける要素がどれだけあるかだと思います。これは、ケータイ小説だけではなく、小説全般に言えることだと思います。
    なんか、わかりきったようなこと言っていると思うかもしれませんが、僕は決して偉ぶっているつもりはありません。これはおそらくケータイ小説にとどまらず普通の小説が書けるようになりたいと望んでいるからこのような物言いになってしまうのかもしれません。それが僕の作品にも如実に顕れていると思います。こういう職業作家を気取っているような者の作品は読みたくないという方は結構です。それも正しい選択だと思います。
    しかし、少しでも興味をもたれたのであれば、是非読んでいただきたいです。「ケータイ小説の作家にもこういう人がいるんだ。なんか古臭いけど、面白い」とでも思っていただけば僕の思う壺です。
    僕は古臭さを漂わせながら、斬新な部分をちらっと見せるような、そんなところを目標としてやっています。ただし、そうは言っても僕はまだ若輩者です。多くの読者さんに認めていただくにはまだ十年、二十年早いのかもしれません。
    時には、罵倒を浴びせられながらも力強く創作を続けていく覚悟が必要かと思っております。もしこの作品を読んで少しでも面白いなと思って下さったら、他の作品も読んでいただきたいです。
    最後に、皆さんには是非、狭山広介(さやまこうすけ)というペンネームを覚えていただきたいと思います。
    長文失礼しました。

    ひろ助 2012/11/11 02:02

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