沢山のありがとうを君に

「お前が好きなんだよ。お前が死んでくれたらお前の中に俺の存在が永遠に残る。それが俺にとっての幸福。お前が生きている限り俺以外の誰かを好きになる。それが俺は嫌なんだよ。俺だけをただ俺だけを見ていてほしいんだよ」


「だから、あんなこと私に言ったの?あの時、私はあなたのことが好きだった。好きな人にあんなこと言われたら死ぬしかないそれしかなかった。私はあのまま死ねばよかったの?死んだらあなたは喜んでくれた?」


「あぁ、喜んださ。俺のことを思って死んでくれたら美幸の心の中には俺だけが存在する。それが俺が望んだ事なんだよ」


「あなたは狂ってる。自分の好きな人が死んで悲しまずに喜ぶのはおかしい。あなたの愛情は私には重たすぎる。今、私が死んでも私の中にはあなたを思う気持ちは恨み憎しみしかない。それでもいいなんて狂ってるしか言いようがない」


「俺は美幸を愛してるだから、恨み憎しみしかなくてもお前の中に俺の存在があること自体に意味があるんだ」


「それがおかしいって言ってるの。好きな人に恨まれたり憎まれたりしても嬉しくないよ。好きな人には恨まれたり憎しみられたくない。それが普通だよ」


「好きな人にはどんな形でも思っていてほしいただそれだけなんだ。それがわからないなら今ここでお前を殺す」


「わかるわけがない。あなたの気持ちなんて一生わかりたくない。殺すなら殺しなさいよ。それであなたの気がすんでも私は一生あなたを呪う」


「あぁ、呪われてもいいさ。なら、殺してやるよ」


洸太、ごめんね

クリスマスパーティー一緒に出来ないや

まだまだやり残したとこあったのに

これからだってのに

死にたくない

まだ死にたくないよ

洸太と一緒に生きていたいよ

生きていたかったよ

ごめんね



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